遮熱と断熱の組合わせ現場事例

遮熱塗料だけでは、年間を通じての室内環境改善には十分ではありません。
遮熱塗料は夏場に節電効果を発揮しますが、冬場は日中の太陽光線を反射してしまうので省エネには逆効果。
年間を通じての省エネ・節電対策には、遮熱塗料+断熱材が理想的です。

遮熱塗料に断熱材を組み合わせた名古屋市内の改修現場事例をご紹介致します。


この現場は、竣工時加硫ゴムシート防水で施工された現場です。
防水工事の改修にあわせて、遮熱塗料と断熱材を組み合わせて室内の環境改善を行いました。


既存の加硫ゴムシートの表面の汚れをとる為に十分に高圧洗浄機で汚れを落としてゆきます。


雨仕舞の点から、立上り部分の防水層と押え金物を撤去してゆきます。


加硫ゴムシートの上に、特殊プライマー(既存の防水層と断熱材を接着させるための重要な働きを持っています。)を塗ってゆきます。


断熱材(硬質ウレタンフォーム:建築用断熱材の中でも特に熱伝導率が低く断熱性能に優れています。)の裏面に専用接着剤を塗布してゆきます。


断熱材を下地の加硫ゴムシート防水に接着・固定してゆきます。


防水層の第一層目を施工してゆきます。
今回の現場では、田島ルーフィング㈱のバンクス工法を採用しました。
この工法を採用したのは、工事中の騒音や臭いが少ない事と防水工事の中で最も信頼性の高い熱アスファルト防水工法と同等の性能を持っているからです。


第二層目の防水層を施工してゆきます。
ガスバーナーで炙りながら施工して行きます。
二層目の防水層の端からアスファルトがあふれ出すぐらい炙ってゆく事がポイントです。


遮熱塗料を塗ってゆきます。今回は田島ルーフィング㈱のSPサーモコートのサーモグレー色を選定しました。
日射反射率が77.5%(近赤外線領域)とSPサーモコートの中でも最も反射率が高い遮熱塗料です。
0.8㎏/㎡(厚み0.37㎜)と遮熱塗料の中でも非常に厚膜なタイプですので、耐久性に優れています。


遮熱塗料と断熱材の組合せによる改修工事が最近非常に多くなっていますが、遮熱塗料の性能だけでなく断熱材の性能やシステムとしての安全性など総合的に判断してゆく必要があると思います。

東海防水改修工事協同組合へのお問合わせ
外壁塗装の協同組合[外部リンク]

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